2016年はVR元年。つい先日、Facebookも360度写真に対応(動画は以前から対応済み)し、さらにTwitterも360度コンテンツに対応し始めました。
360度のパノラマ写真やVR動画を見る環境が整ってきましたが、それに対して「撮影側」はと言うと、まだ完璧に整っているとは言いがたい状況です。
個人ユーザー向けにTHETA Sが発売され、パノラマ撮影も流行の兆しを見せ始めているものの、クオリティやユーザービリティはまだまだストリートビューには及びません。
今回は、通常のパノラマコンテンツではなくストリートビューを導入するメリットについて説明します。
クオリティは雲泥の差
ストリートビューやインドアビュー(店内版ストリートビュー)とTHETA Sで撮影したパノラマ写真を比べると、まずその画質の差が歴然です。
ストリートビューで撮影した画像は、カメラによって多少の差はありますが、5184×3456を4枚つなぎ合わせた画像となる。単純計算で4倍すると、20,736×13,824で300M相当の画質です。
対してTHETA Sは、5,376×2,688で14M相当。なので、あくまで単純計算ですがストリートビューの方がTHETA Sより21倍画質がいい、ということになります。
The Painted Hall at The Old Royal Naval College in United Kingdom – Spherical Image – RICOH THETA
前に進むことができない
ストリートビューのようにWeb上で矢印を出して、先に進むことができるようにするには特殊なツールが必要となります。最近ではGoogleストリートビューアプリがリリースされ、THETAユーザーでも使えるようになってきてはいますが、まだまだ敷居が高くユーザビリティが悪いのが実情。
露出導線が異なる
さらに、ストリートビューの場合はGoogleマップと連動しているので、マップで検索をかけた結果に表示され、そのままダイレクトに店内ストリートビューを見ることができます。この機能は今のところTHETA用SNSには用意されていません。
THETA Sは手軽さが売り
では全くTHETA Sが使えないか、というとそうではなく、冒頭で挙げたFacebookなどのSNSには充分な360度カメラ。スティッチ(撮影した画像を360度につなぎ合わせること)が必要ないのは、手軽さを売りにする上でかなりのアドバンテージとなっています。
他にも360度カメラはいくつかありますが、ここで一番成功しているのがTHETA Sだ、と言っても過言ではありません。
【あす楽】 リコー RICOH THETA S
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プロカメラマンが撮影するストリートビュー
費用はかかってしまうものの、やはりクオリティについてはストリートビューに軍配が上がっています。
ストリートビューの撮影にはGoogleから直接トレーニングを受け、認定されたフォトグラファーのみが参加できるため、クオリティに関してはGoogleのお墨付きです。
まとめ
弊社はGoogle認定パートナーでもあるのでストリートビュー推しをしていますが、THETA Sも普段から使っていて「ストリートビューの簡易撮影版」として利用しています。
定期的にSNSなどにパノラマ写真をアップするならTHETA Sを購入するのはアリ。ですが、クオリティを重視するなら、ストリートビューを検討してみてはいかがでしょうか。